ますます多様になっています!
*まさにそうです。何よりもPOSCAは世界中で認識されているマーカーとして象徴的なブランドです。何年もの調査の結果、パステルペンシルとカラーペンシルは一般の人々に利用されるようになっていることがわかりました。このイベントでは、長い間このブランドを利用している2人のアーティスト、ナデージュ・ドーヴァーニュとエルネスト・ノヴォのフィードバックをお伝えします。
*ペンシルについて:ナデージュ・ドーヴァー
主にPOSCAを使って作業されているということですが、この新たなツールを使い始めたとき、どう感じましたか?
POSCAに興味を持ち、新しいツールとして使えるか試してみようと思いました。実際使ってみて、確かにそうだと感じました。
実際に使ってみてまず感じたことは?
そのまま使えるのは素晴らしいと思いました。またPOSCA絵具の質の高さも実感しました。色落ちしない、色が鮮やか、様々な使い方が楽しめる、といったことから、私にとっては、市販のカラーペンシルのトップ2の1つになっています。
「テスト」のために描いてみたということですが[下の画像]、このアイディアを思い付いた経緯について、もう少し教えていただけますか?
単色でどのくらい精妙に描けるか、色の質はどうか、また重ね塗りや広い範囲を塗る場合の効果はどうか、など、このツールの限界を試してみました。素材にはハトロン紙を使いました。これはノンバージンクラフトタイプで、厚みがあり、表面は滑かな紙です。ペンシル先端を少しとがらせて極細の芯が保たれるようにして、まず表面を全て描き、色を重ねていきました。書いている時に何か問題が生じるようなことは一度もありませんでした。POSCAはとても描き易くて、まさに思うままに描くことができました。精巧な絵になり、まさに私の期待に応えてくれるペンシルでした。
このペンシルはどんな種類の作品に適していますか?
繊細な作品、といっていいでしょう。表面が滑らかであれば、このペンシルであらゆる可能性を試すことができます。ペン芯が固くしっかりしているので、細部を正確に描くことができます。また薄く重ね塗りすることで微妙な陰影を出すことも可能です。
*一緒に使うとすれば、何がよいでしょう?
パステルペンシル、そしてもちろんPOSCAマーカーですね。また水彩絵具やフェルトペンも合うでしょう。際限なく挙げられそうです。
*どの色に魅かれましたか?
ブルーNo.8です。これはライトブルーのマーカーで、とても鮮やかな色です。礁湖に飛び込むシーンを連想させます。
パステルについて:エルネスト・ノヴォ
エルネストについては改めて紹介するまでもありませんが、彼は最も長くPOSCAを使っているアーティストの1人で、POSCAのプロジェクトを次々と手掛けています。年末のフェスティバルのためにカンヌに向かう電車の中で、24色入りのワックス/オイルパステルについての思いを語ってくれました。
「パステルのよさは、広い範囲を塗ることができ、指先を使って混ぜて陰影を出せる点です。暗い単色の上に明るい色を塗り重ねたり、多種多様な素材に描くことができます。幅広のペン芯で単色を容易に塗ることができます。ハイライトや細部を描くのにも最適なPOSCAやペンシルは、実に素晴らしいツールです。」
(エルネストの試し描きは下の画像をご覧ください)
(ジェームス・アーサー・ボードゥアンはアメリカの著述家で、1924年8月2日ニューヨーク市ハーレムに生れ、1987年12月1日フランスのアルプ=マリティーム県サン=ポール=ド=ヴァンス にて逝去。小説、詩歌、ショートストーリー、戯曲、エッセイを多数執筆。)